【ウルトラスーパーハイパーチャレンジ】両極ネクロズマ対面構築【最高177- 最終167-】
【まえがき】
ウルトラスーパーハイパーチャレンジお疲れ様でした。僕は頑張って考えたメインの構築が全く刺さらなくてボロボロでしたが、この組み合わせ強そうみたいな感じで詰め込んだだけのパーティが1770台に乗ったのでトリックルームを貼るネクロズマの育成論的な意味も込めて試しに書いてみようと思いました。
【構築経緯】
インターネット大会「ウルトラスーパーハイパーチャレンジ」は前作の大会「シャドースチール」のポケモンに加え、USMで追加されたウルトラビーストが使用可能になった大会。
中でも日食ネクロズマは
・鋼の耐性
・特性プリズムアーマーによる異常な耐久
・特性貫通技
・準専用Zワザ
・剣の舞 瞑想 ロックカットと優秀な積み技
・ステロ 両壁 トリルと素晴らしい展開技
と非常に強力なポケモンでありながら、さらにウルトラバーストするとこで
・耐性チェンジ
・一回のみだが素早さ上昇
・特殊型に変化可能
・フィールド強化可能な専用Zワザ解禁
などの要素が大幅に変化する。このウルトラバーストはゲンシカイキとは違い任意のタイミングで行えるので不利対面を突然有利対面にする事もできる。
このウルトラバーストを含めた多彩な型があり、剣の舞からの壊滅的な火力を持っているため全ての型の対策は不可能に近く、今大会は僕の私の日食ネクロズマ自慢大会でもあったと思う。
しかし種族値的にはウルトラネクロズマが最大であり、素早さと特性による抜き性能の高さから多くの人間は真っ先にウルトラネクロズマを警戒するであろう。故に今回は性質的に真逆であるトリックルームを使用する日食ネクロズマを使用した。
1 トリルネクロズマ使いたい!
→日食ネクロズマ
2 でもウルトラネクロズマも強い
3 タスキ多いしステロ欲しい
4 フィールドネクロズマの制圧力はすごい
5 トリルエースもう1匹欲しい
→クチート
6 地面タイプ重そう
完成
何が重いかとかほぼ考えず詰め込んだ。振り返ってみると重いとか考えないで火力押し付けるだけの方が強いパーティになったと思う。
【個別紹介】
勇敢HA252余りB
398-454-291-✖️-254-171
(lv50で4振り65族抜き)
このルールにおける最強のポケモン。
剣の舞からのサンシャインスマッシャーの火力指数はlv50換算で137400となる。あまりの大きさからピンとくる人はいないと思うのでlv100時のダメージ計算を載せると
HB特化カバルドン 125.9%〜148.5%
HB特化ポリゴン2 113.3%〜133.9%
HB特化テッカグヤ 73.1%〜85.9%
と耐久力の高い半減のポケモンが特化して確定耐えが可能になっている(なお特化パーフェクトジガルデは耐える)。しかしそのようなポケモンからはネクロズマに打点が無いため、さらなる剣の舞の起点であり、受けは成立しない。まあ実際のところはタスキマーシャドーの存在から剣の舞を積むのは難しかった。ここは今回の反省点の一つ。
トリックルームの使用感としては非常に強引な切り返しが出来る誤魔化し技であり、ほぼ警戒されない技であった。
・ウルトラネクロズマ対策でくる素早いポケモンを簡単に処理できる
・火力があまりにも高いトリル要員のため挑発がほぼ飛んでこない
・同様に守る身代わり以外の時間稼ぎを許さない
・よって自分でトリルを貼りエースができる
・切れるまで生き残る事もあり自分の為だけにトリルを貼ってもパーティの邪魔になりにくい
これらが分かりやすい強みであり、S振りポケモンともガンガン選出していけて使いやすかった。
その他エアスラシェイミにほぼ確実に勝てるようになる等の利点も。エアスラッシュがほとんど効かず、大地の力も3割程度しか入らないのでかなり余裕がある対面で、後出しからも余裕でトリルを張れる。
トリルの欠点の一つに自分より遅いポケモンに上から攻撃されるということがあるが、持ち前の耐久を活かし殴られてから反撃のZワザでその遅いポケモンを排除して、本格的に暴れる事もあって全く隙を見せないポケモンであった。
技構成は
・メテオドライブ 超火力を発揮するメイン
・地震 鋼と補完に優れたサブ
・剣の舞 受けを破壊できる
・トリックルーム 採用理由
フォトンゲイザーは鋼と範囲が被り気味なので抜いていたが、マーシャドーに毎回Z切らないといけないのは辛かった。
臆病CS252余りH
336-✖️-254-413-290-278
(336-✖️-230-433-230-392)
よくいる臆病CS月食ネクロズマ。日食ネクロズマに一方的に打点があるのがえらい(なおソルガレオZ)。素早さと火力から抜き性能が高いため使わない意味がないとウルトラネクロZを持たせた。
素早さ129未満のポケモンしかいないパーティにステロを撒けば、フォトンゲイザーを撃ってるだけで試合を終わらせかねない驚異的な抜き性能を誇る。エスパーを止めるためにいるであろう日食ネクロズマにシャドーレイを撃てるためこちらをバーストさせたのは正解だった。しかし所詮は持ち物特性強化の乗らない一致100が最高打点であり、悪タイプで簡単に止まる。またタスキで耐えられての反撃やスカーフで上から攻撃されたりマーシャドーの影うちを受けたりすると体力がごっそり減るため、やるかやられるかのポケモンになっている。
一方数値受けは1発だけ撃てる天焦がす滅亡の光や後述のサイコフィールドを合わせれば強引に崩せるので割となんとかなる。
技構成は
・フォトンゲイザー メイン1
・シャドーレイ 採用理由のメイン2
・龍の波動 ジガルデマンダに撃つ
・身代わり 変化技を無効化できる
実際はメガボーマンダが1匹も選出されず、ジガルデは龍の波動では落ちず、テッカグヤの身代わりを透かしてもこちらから有効打が無く、マギアナメガクチートにも勝てないと龍の波動が完全に腐っていたので熱風にすべきだった。したら拾えた試合が多すぎる。冷静に考えてパーティ内で鋼への打点が物理しかない時点でダメ。
ガブリアス@気合いのタスキ
陽気AS252余りH
358-259-226-✖️-206-333
普通のASぶっぱのステロ職人。このルールでは大量のタスキ持ちが予想されるので採用。特性鮫肌により先発のミミッキュやマーシャドーのタスキも潰してくれるのが強かった。上の方へ行くとステロを撒いてる暇が無いと思いあまり選出したくなかったがタスキと岩石封じによる高い対面性能があるため出さざるを得なかった。
技構成は
・ステルスロック 採用理由のタスキ潰し
・地震 メインウェポン
・逆鱗 最終手段
・岩石封じ S操作
逆鱗はマギアナにキャッチされて不味い事にもなったけどジガルデネクロズマに撃てる技は貴重なので価値はあるはず。吠えるとの選択か。
カプ・テテフ@拘りスカーフ
控えめCS252余りD
281-✖️-186-394-267-289
ただのCSぶっぱの破壊神。ウルトラネクロズマ、マーシャドーを上からワンパンしたりスカーフ以外のシェイミの怯みが怖くないためスカーフの恩恵が大きい。またサイコフィールドで不意打ちや影うちを封じたり、フォトンゲイザーや天焦がす滅亡の光を大幅に強化することができるためウルトラネクロズマとの火力面での相性が良い。タイプ相性面ではゴーストが一貫する上に鋼に打点が無いため今回のネクロズマとの相性は良くなかった。また日食ネクロズマに隙を作るのも考えものであり、上の方ではほぼ全パーティに日食ネクロズマが入っていたため凄まじく窮屈だった。
技構成は
・サイコキネシス メイン1
・サイコショック 役割破壊
・ムーンフォース メイン2
勇敢HA252余りB
304-295-207-✖️-146-94
(304-339-287-✖️-226-94)
単なるHAぶっぱ。トリルを貼った後に暴れられるエースとして2番目に信用していて、メガ枠が余っていたため採用。1番のアシレーヌはZが被るため見送った。ごめんね。
ネクロズマとの補完ではネクロ対策に駆り出される高速低耐久ポケモンや悪ゴーストをトリル下で、対ネクロ意識でイカサマに打点を頼った耐久ポケモンに対し一方的に有利な為攻撃面ではやはり優秀。耐性面では炎地面が一貫する弱点なので怪しい。ネクロズマで強引に倒せなくは無いが。
対ネクロズマ性能はイカサマが無いため低め。不意打ちでウルトラネクロズマを落とせず、身代わりの択もあるため極力出会いたくはなかった。あとウルトラネクロズマの熱風で即死する。
技構成は
・じゃれつく メインウェポン
・炎の牙 鋼で止まらなくなる
・不意打ち 貴重な先制技
・はたき落とす 耐久ポケモンの持ち物を消す
ランドロスと殴り合える駒を増やす冷凍パンチやネクロズマへの最大打点のイカサマも良い(日食は倒せない)。その場合は防御にも振るべきだと思う。今回はじゃれつく外しが負けに直結しなくて良かった。
ウォッシュロトム@オボンの実
控えめHC252余りS
304-✖️-250-339-250-209
今回最大の反省点。選出回数は2回とぶっちぎりの最下位。地面が一貫している為出てくる地面タイプに出せる枠と考えていたが…
ガブを除く4匹の火力が凄まじく、受けに回る前に殴り倒すスタンスによりサイクルをほぼ回さなかったため選出に入れ込む余地がなかった。サイクル戦もあったが、最後に日食ネクロズマかマギアナに展開されて負けが目立ったのでどうせコイツ出しても変わらなかった。そもそも地面タイプがジガルデしかいないレベル(ランドロスすらまさかの1回)だったためまず役割対象がいなかった。
受けの枠を入れる事は選択肢の一つだが、環境に刺さる悪タイプや対面操作に特化したポケモンにするべきだったと思う。耐久耐性を活かした高い流し性能を持ちつつとんぼ返りが使えるポケモンとか。バルジーナか?
技構成は
・ボルトチェンジ 対面操作したかった
・ハイドロポンプ 地面に撃つつもりだった
・目覚めるパワー(氷) ジガルデに撃った(効かない)
・電磁波 Sを削げるので
【基本選出】
でステロを撒く。後続はで数値勝負、でトリル展開、等から刺さりそうな組み合わせを。
ガブはタスキと岩石封じのおかげで対面性能が高いがどうしても勝てない相手の先発が予想される時は範囲重視で先発にしたり、でいきなりトリルを貼るのも一興。それが許される数値の高さはやはり魅力。
【重いポケモン、構築】
日食ネクロズマ
というか重くないパーティの作り方が分からない。速めのバルジーナ入れるくらいでは。テテフと対面されないように徹底する。対面されたらテテフは切るかメテドラお祈りでネクロズマを出すしかない。
日食ネクロズマやトリルメガクチート、ガブリアスで見ていたので物理受けや月食ネクロズマと一緒にいられると厳しい。月食ネクロズマの熱風がホントほしかった。
カプ・コケコ
Z10万ボルトで両ネクロズマが激しく消耗するためガブリアスを全力で当てたい。それか飛んでくる前にトリルを貼る。通りはいいはずなのに1回しか見なかったのはジガルデの圧か。
エスパー3体の宿命。ステロの刺さりが悪く撒いてる余裕を全く感じない場面が増えたためタスキを潰せず負ける事が多くあった。ガブリアスの鮫肌で削るかサイコフィールドで影うちを封じたい。
クチートが居るのだが、逆に言えばクチート以外は遅くない為クチート不在の中展開されて負ける事が多々あった。特にマギアナやネクロズマがパーティ中最遅なのに貼ってくるのは気づけないから全部落とした。トリルに特化した選出を考えるべきか…
【改善点】
・ロトムをまるまる変更、具体的には新たなトリルエースか対面操作特化のポケモン
構築記事は以上
【あとがき】
ネクロズマが解禁されたため日食ネクロズマ中心の環境になるとは思っていましたが、他の鋼をほぼ見ないレベルで日食ネクロズマだらけなのは驚きました。他にはマギアナとクチートしかいないです。テッカグヤすらほぼ見ないという。しかし絶対に日食ネクロズマ、マギアナ、クチートのだれかは入っていたため特殊の炎技か地面技は抜けないと思うので熱風入れます。
本当に10分で詰め込んだ構築ですが目標としていた1800に三戦程届かない程度まで来たのは上出来とすべきか、もっと考えて組んでれば1800に届いたかもと悔しがるべきか。後者ですねぇ…最終結果がスペレ同様溶かしているし。
今からでも詰めていつこのルールを使う時が来ても胸を張っていられるようにしたいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。